【つぶやき】YouTubeで学ぶ時代に、「相談してアドバイスをもらう」価値が高まっている
情報過多の時代に必要なのは「あなた専用の最適解」
私たちは今、かつてないほど学びの選択肢に恵まれた時代を生きています。
「現代人が1日に受け取る情報量は、平安時代の一生分であり江戸時代の1年分」だそうです。
その情報を得るための最たるツールの一つがYouTubeだと思います。
文字を読むより動画を観ることが好まれ、分からないことがあれば、とりあえずYouTubeを検索してみる。
ググってみて、検索結果に動画が上がってきたら、動画を観る。
資格の勉強、英会話、料理、ビジネススキル、心理学、はたまた人間関係の悩みまで、無料で専門家や著名な人の、一流の解説が手に入ります。
NPO法人に関することも、設立書類の書き方、NPO会計についての解説も多数あります。
これは20年前には考えられなかったことです。
しかし、情報が溢れ、いつでも誰でも学べるようになった今だからこそ、対面やオンラインでの相談や対話の価値が、以前よりずっと高まっています。
それはなぜでしょうか?
YouTubeで学ぶことのメリットと限界を整理しながら、相談してアドバイスをもらうことの本質的な価値について、考えていきたいと思います。
YouTubeは「正解のライブラリ」 最短距離で知識に触れられる
まず、YouTubeの学習効果は本当に素晴らしいものがあります。
その価値はまったく否定しません。
- 知りたいことが数秒で見つかる
- 体系的にまとめた良質な解説動画も多い
- 無料で専門家の知識に触れられる
- 夜中でも電車の中でも好きなとき、好きな場所で何度でも繰り返し視聴できる
つまり、YouTubeは、一般的な知識を効率よく得る点においては最強だと思います。
たとえば、
・確定申告のやり方
・動画編集ソフトの基本操作
・NPO法人の設立手続き
・メンタルヘルスの基礎知識
・スマホの操作方法
などは、動画を見るだけで十分理解できます。
言わば、YouTubeは、多くの人に当てはまる一般解のデータベースなのです。
しかし、ここには、ひとつだけ決定的な限界があります。
YouTubeには「あなたの状況に最適化された答え」はない
就職や転職に関しての例でいえば、YouTubeには、面接で絶対に受かるテクニックなどの動画があります。
しかし、
- あなたの希望業界
- あなたの経験年数
- 自己PRの強みや性格
- 会社の規模や地域性 など
によって、そのテクニックの使いどころは変わってきます。
健康・ダイエットの例でいえば、YouTubeには「1週間で3kgやせる方法」「夜だけ糖質制限ダイエット」など、いろいろなダイエット方法の動画がたくさんあります。
しかし、あなたが
- 持病があって制限が必要
- 食物アレルギーがある
- 運動ができない傷みがある
- 食生活が特殊(仕事の時間帯が深夜など)
であれば、同じ方法では逆効果になったり、安全ではなかったりします。
当然、最適な選択肢はまったく異なります。
これは、いろいろなことに当てはまります。
- 人間関係の悩み
- NPO法人の運営改善
- おうちのおかたづけ
- 将来のキャリア形成
- お金の貯め方使い方
表面的には似たテーマでくくることができても、背景は一人ひとり違います。
YouTubeはあくまでも「多数向けの一般的な正解」を教えてくれる場所です。
しかし、あなたの年齢や性格、置かれた環境、人間関係、予算、価値観、過去の経験を踏まえた「最適解」には、なかなかたどり着けないと思います。
相談・アドバイスはあなた専用の地図や設計図をつくるプロセス
相談の価値は、ここにあります。
対話の中で、相手はあなたの背景を丁寧に聞き取り、理解し、状況を整理した上で、
- 見落としているリスク、見て見ぬふりをしているリスク
- 本心では選びたくない選択肢
- 今すぐやめたほうがいいこと
- 本当は気づいているけれど言語化できない課題 など
これらを浮かび上がらせます。
相談では、あなたがその価値に気づいていない、
- これまでの経験
- 本当は気づいているけれど言語化できない価値
- あなたが大切に思っていること、最優先にしたいこと
- 今すぐやめたほうがいいこと など
相談とは、あなたの「文脈」に合わせて、複雑な情報を最適化していく作業なのです。
動画の知識は「素材」であり、相談は、それを使って「設計図」をつくる作業だと思います。
この違いは、想像以上にとても大きいのです。
多くの人が「動画を見ても行動できない」のはなぜか?
YouTubeで知識を得ても、行動に移せない…
これは非常によくあることです。わたしも経験があります。
その理由はシンプルで、
行動の壁は、知識の問題ではなく“個別の事情”に紐づいているからだと思います。
たとえば、
- 忙しくて時間が取れない
- 家族の反対がある
- 自分の性格や向き不向きが分からない
- 失敗が怖い
- 優先順位がつけられない
- やってみたけど続かなかった
これらはすべて、一人ひとりの背景に深く関係しています。
つまり、行動できない原因は「一般的な解説」では解決できないのです。
この壁を越えるのに必要なのが「対話」です。
相談の中で、相手があなたの性格や価値観を踏まえて、
- まずはこれだけやってみれば十分
- 優先順位はここ
- このリスクは今は気にしなくていい
- この部分は切り捨ててOK
- あなたなら、このやり方が向いている
と、「あなたに最適化された道筋」をつくってくれることで、初めて行動できるようになるのです。
YouTubeと相談は優劣ではなく「役割が違う」
ここで大切なのは、「YouTube vs 相談」という二項対立ではないということです。
どちらが良い・悪いではなく、役割が違うのです。
◆YouTubeが得意なこと
- 基礎知識を習得する
- 全体像を掴む
- 自分のペースで学ぶ
- 興味の幅を広げる
◆相談が得意なこと
- あなたの背景や感情を踏まえて現実的な解決策を導く
- 一歩目を明確にする
- 優先順位を決める
- 行動のつまずきを一緒に取り除く
- 判断の根拠を言語化する
つまり、
- YouTube=百科事典・辞書・教材
- 相談=あなた専用のガイド・コンサルタント・伴走者
という関係性なのです。
両方を使うことで、学びの質が圧倒的に高まります。
情報過多の時代だからこそ、「編集」の重要性が増している
現代は、情報が少なかった時代とは真逆で、情報が多すぎる時代です。
選択肢が多いことは一見良いように思えますが、人は選択肢が増えるほど迷い、動けなくなります。
- どれを選べばいいのかわからない
- 自分に合うのはどれなのか判断できない
- 情報同士が矛盾して混乱する
こうした“情報疲れ”を抱えている人は増えています。
だからこそ必要なのが、あなたの状況に合わせて情報を編集してくれる存在なのです。
相談とは、情報を「あなた仕様に編集する」行為です。
これはAIでも動画でも完全には代替できません。
あなたが本当に求めているのは「一般解」ではなく「最適解」
動画で学んだ知識では前に進めないとき、多くの人は「もっと情報が必要」と思いがちです。
いろんな動画をみて、混乱していきます。
実際の相談の現場でも、一生懸命いろんな動画をみてこられてくる方がたくさんいらっしゃいます。
しかし、実際には、必要なのは情報の追加ではなく、情報の取捨選択と、あなたの状況に合わせた最適化です。
そして、その作業は一人では困難です。
なぜなら、自分の価値観や癖、無意識の引っかかりは、自分では見えにくいからです。
相談とは、あなたの中にある「答えの種」を一緒に見つけ、育てる行為でもあると思います。
YouTubeで学び、対話で進む
YouTubeは、学びの入口として最高のツールです。
しかし、人生のいろいろな事柄を前に進めるためには、あなたの状況に応じた「個別の道筋」必要です。
その道筋は、検索しても、動画を見ても、どこにも載っていません。
それは、誰かとの対話の中で初めて明らかになります。
「知識は動画で 進む力は対話で」
これが情報時代の新しい学び方です。
あなたが前に進みたいと感じたとき、相談や対話という手段は、きっと心強い選択肢になるはずです。
ご相談が初めての方を対象に、30分の無料相談をお受けすることにいたしました。無料相談では、
- お困りごとの確認
- 課題の整理
- 進めるための大まかな道筋のご提案
までを短時間でお話しします。
より具体的なアドバイスや書類作成、継続的な伴走支援をご希望の場合は、有料相談・サポートメニューをご案内いたしますが、強制はいたしません。
相談するのがまったく初めてという方も、メールでお気軽にご連絡ください。
お待ちしております。

